うつ病を自力で治すのに役立つかもしれない話。

「もし今、自分の弟がうつ病だったら何を伝えるか?」

の記事を書いた後、

うつ病(10年間)が220円と少しの勇気で治った話。

真剣に考えてみました。

  • 心療内科に行っても一向に良くならない
  • 薬を飲んでも、うつ病が治る気がしない
  • 生活習慣を見直してもあまり効果がない

といった状況に、もし弟が苦しんでいたら、

  • 両親との思い出をノートに書き出す
  • 少し間を置く
  • 両親に伝える

この3つを提案してみます。

うつ病 治し方 自力

うつ病になるきっかけは

  • 上司に恫喝された
  • 職場でいじめられた
  • 恋人に傷つけられた

人それぞれあると思いますが、詰まるところ人間関係の悩みに行き着くのではないでしょうか。

職場に不満もないし、素敵な恋人もいる。でも、毎日がモヤモヤしていて全然楽しくない。

という場合は、自分自身との人間関係が上手くいっていないのかもれしれません。

私たちが感じる幸福感に大きな影響を及ぼす、この人間関係を一番最初に学ぶのは親です。

母を見て、母親とは何か?父を見て、父親とは何か?兄弟・姉妹を見て、兄弟・姉妹とは何か?を学ぶ。

そして、家族の中での人間関係を通して、自分とは何か?の土台を形成していきます。

もし、私の弟が

  • このままじゃいけないと分かってるけど、行動に移せない
  • 仕事には行けるけど、なんかずっとしんどい
  • 何をしてても、心から楽しめない

こういう状況から抜け出せずに苦しんでいたら、両親との人間関係に根本原因があるかもしれないということを伝えてから、

両親との思い出をノートに書き出す

まずは、これを提案します。

うつ病経験者の私が言うと、「自分で言うな(笑)」とつっこまれそうですが、うつ病になる人は優しい。というのが私の持論。

親を傷つけるぐらいなら、自分が傷ついた方がマシ。

という優しさから親を責めきれなくて、行き場を失った怒り・悲しみ・恨みの刃を自分に向けてしまう。

「いや、私は親のことを本気で恨んでます。大っ嫌いなんです!

と口では言っていても、親に感謝できない自分は最低な人間だと、心のどこかで自分を責めてるんですよね。

親も許せないし、親を許せない自分も許せない。

この自分に向けてしまってる複数刃を、自分以外の何かに向けてみることが、うつ病を自力で治すために必要な第一歩だと私は思います。

今まで押し殺してきた感情を私は、

このような形で吐き出しました。

私は4人家族なので、ノートの右側を4つに区切って、

  • 父との楽しい思い出・悲しい思い出
  • 母との楽しい思い出・悲しい思い出
  • 弟との楽しい思い出・悲しい思い出
  • 自分の楽しい思い出・悲しい思い出

を頭が空っぽになるまで書き出しました。

家族が多かったり、分類するのがややこしい場合は、

このような形でシンプルに、悲しい思い出と嬉しい思い出を書くのも良いかと思います。

人によっては、めちゃくちゃ苦しいかもしれません。

今まで真面目に生きてきた優しい人であればあるほど、「家族を非難するようなことをして良いんだろうか?」と、また自分を責めたくなるかもしれません。

ノートを書いてる途中で、母に対する怒り・父に対する怒り・自分に対する怒りに耐えきれなくて

私は部屋の壁を殴って穴を開けてしまいました。でも、良いんです。

  • 親は大切にしないといけない
  • 親に感謝できないヤツはダメ人間

今まで教えられてきた道徳・常識を一旦、手放して

自分に向けてた刃を、親に向けたって良いんです。

もちろん、本当に親を殴ったり蹴ったりするのはいけませんが、あなたはそんなことをする人間ではないので大丈夫です。

なぜなら、前述した通り、うつ病になる人はめちゃくちゃ優しいからです。

誰かを傷つけるぐらいなら、自分が傷ついた方がマシ。

と思える優しい人だからです。

確かに世間が言う通り、親は大事な存在です。

でも、あなたも同じぐらい大切な存在です。

今まで自分に向け続けてきた怒り・悲しみの刃を一度、自分以外の何か・誰かに向けてみましょ。

ノートに自分の感情を思いつくままに書き出してみて、一旦休憩しましょ。

あなたが持っているその優しさを周りにではなく、自分に向けてあげて下さい。

少し間を置く

両親との思い出を書いたノートを見返していくと、いろんな気づきが生まれてきます。

私の場合は、父親に頼れず独りで母親の期待に必死になって応えようとし続けてきた自分が見つかりました。

その自分に気づいた瞬間、深い悲しみと両親に対する激しい怒りが溢れてきました。

こうやって自分が書いた言葉を見返すと、めちゃくちゃ酷いこと書いてます(笑)。

私は、中学から大学まで私立に行かせてもらいました。

更に、海外留学までさせてもらってますから、私という人間を育てるのに最低でも2,500万ぐらいの教育費がかかってます。

にも関わらず、38歳になってもまともに働けず年収100万の子ども部屋おじさん。

しかも、両親に対して感謝どころか怒りの感情しかない。

やばいですよね?(;・∀・)

こんなに恵まれてるのに、うつ病になる意味が分かりません(笑)。

ものすごい虐待を受けたわけでも、めちゃくちゃ貧乏で劣悪な家庭環境でもないのに、なぜうつ病になってしまったのか?

さっぱり分かりませんでした。

でも、今ではその理由がはっきり分かります。

一言で言うと、愛情という名の暴力を親から受け続けてきた。これに尽きます。

この暴力に耐えきれなくなった結果、私はうつ病になってしまったんですよね。

前述した通り、子どもが最初に接する大人は親です。

親の持つトラウマ・劣等感を「あなたのためだから・・・」という愛情で包んで渡された子どもは、

その親の持つ期待・常識を「これが自分の本心だから・・・」という愛情で包んで返すことを覚えます。

両者とも、自分の本心を巧妙隠して、偽りの何かでくるんでる点では同じなんですよね。

この構造に気づいた時、心がすっごく軽くなりました。

「うつ病になったのは、自分だけの責任じゃないんだ」って。

と、同時に両親にも責任があるわけではないということも分かりました。なぜなら、両親も私と同じように育てられたんだろうなーと容易に想像できたから。

  • やりたくもないことを強制されたり
  • やりたいことを全否定されたり

「あなたのためだから・・・」という愛情の暴力を受けた経験が、私の両親にもあるんだろうなーって。

そして、その未解消のわだかまりが両親の心のどこかに残った状態で私が生まれ、弟が生まれた。

じゃあ、私の両親を育てた祖父母が悪いのか?

否。その祖父母も曾祖父母に、「あなたのためだから・・・」と同じように育てられたわけです。

となると、誰も悪くないんですよね。

だって、みんな被害者であり、加害者なんだから。

こう書くと、「オレがうつ病になったのは、お前らが悪いんだ!」と、ご先祖様全員を恨んでいるように聞こえるかもしれませんが、全くの真逆で感謝の気持ちでいっぱいなんです。

なぜなら、両親(2人)、祖父母(4人)、曾祖父母(8人)、高祖父母(16人)。この中の誰か一人でも生きることを諦めてたら、今の私はいないからです

確かに、私のご先祖様たちは皆さん、それぞれの時代で愛情の伝え方・届け方を少しずつ間違えてきたかもしれません。

「あなたのためだから・・・」という愛で暴力を振るってきたかもしれません。

でも、辛い時も悲しい時も諦めずに一所懸命に生き抜いてきた。

誰一人として生きることを諦めなかった。

これは紛れもない事実。

4代遡っただけで、30人もの方のお蔭で今の私の命がある。

このことに気づいてから、自然と感謝の気持ちが込み上げてくるようになりました。

心が優しいあなたは、こういう話を聞くと「私も感謝しなきゃダメだよなー。」って思うかもしれませんが、無理に感謝しようとする必要はありません。

誰かに強制されて、やらされる感謝ほど苦痛なものはありませんから。

  • 父に怒鳴られた記憶が今でも忘れられない
  • あの時、母に言われた言葉は絶対に許せない
  • お兄ちゃんが許せない、お姉ちゃんが大嫌い

こういう気持ちになっても大丈夫です。

親を許せないのは、あなたが悪いわけではありません。

もちろん、あなたが出来損ないの人間だからでもありません。

あなたにはあなたなりの理由が、ちゃんとあるんです。それを無理に否定して、親に感謝しなきゃって思わなくても大丈夫です。

ノートに書き出した感情をまずは、じっくり味わって感じてあげて下さい。

あなたに酷いことをした両親は許さなくても良いので、“親を許せない自分”を許してあげて下さい。

両親に伝える

これはとても勇気のいることです。私は、めちゃくちゃ怖かったです。

10年もの間、両親とまともに話せる状況じゃなかったので、声が出るだろうか?聞いてもらえるだろうか?怒られたらどうしよう?

この不安を和らげるために、最初に要点だけ両親に伝えました。

①ありがとうとごめんなさい

今からいろいろ話すけど、ありがとうとごめんなさいをとにかく伝えたい。


②みんな悪いから、誰も悪くない

聞きたくないことを言ってしまうかもしれんけど、誰かを責めたいわけじゃない


③涙

話してる最中で、たぶん涙が止まらんくなると思うけど、その涙は悲しみからくる涙じゃなくて、感謝の気持ちから溢れ出てくる涙やから心配しなくて大丈夫。


④誰が誰に言うとんねん!

今から話す内容を聞いて、もしイラっときたりムカついたら、このフレーズで笑いながらツッコミ入れる余裕を持っておいて欲しいです。


⑤これからのこと

ちょっとずつ気持ちは前向きになれているから、これからどうしていくか?(仕事のこととか)を相談させて下さい。

この5つを、両親に伝えて“話を聞いてもらう土台”を作ることで、スムーズに話すことができました。

勇気を出して、自分の気持ちを両親に伝えれて本当に良かったです。

今まで知らなかった父の家庭環境母の家庭環境を知ることで、「オレがうつ病になったのは、オレだけの責任じゃない。」これが確信に変わりました。

この確信のお蔭で、自責の念から解放されたんですよね。

祖父母が生きてきた時代を想像し、両親が育った環境を聞き、「これからオレも一所懸命、命を繋いでいこう♪」って心の底から思えるようになりました。

ご先祖様たちが良い意味でも悪い意味でも繰り返し続けてきた「あなたのためだから・・・」という暴力を、私の代で断ち切れるかもしれないと思うと、嬉しくて仕方ありません。

両親に自分の気持ちを正直に伝えることで、自分の存在価値・存在意義に気づけるようになりました。

ただ、世の中にはいろんな家庭環境がありますから、それぞれの事情で両親と話せる状況じゃない方もいらっしゃるかと思います。

すでにご両親が他界されてる方もいるでしょう。

なので、両親に直接伝えられなくても大丈夫です。

  • 両親との思い出をノートに書きだす
  • 少し間を置く

この段階で、すでに“感謝の気持ちの種”みたいなものが芽生えてくるので、心の中で「ありがとう。」って一言、呟くだけでも気持ちが軽くなるかと思います。

無理に話そうとする必要はないですからね。

自分が話したくなった時が、自分にとってのベストタイミングです。

話したくないなら、それもそれであなたにとってのベストなことだと私は思います。

うつ病 治し方 薬なし

心療内科でもらう薬が私の体には合いませんでした。

薬を飲むと頭がムズムズして、脳みそが痒くなる感覚になって、薬を飲み続けられなかったんですよね。

その結果、10年という長い時間がかかってしまいましたが、薬なしでもうつ病を治すことができました。

うつ病だった10年間を振り返ってみると、

この潰れたシュークリームを、

なんとか元に戻さなきゃって思い込んでた日々でした。

だって、潰れたシュークリームは売り物にならないから。商品価値がないから。

そして、商品価値のないものは廃棄されるのが世の常。

うつ病の時、私はコンビニでアルバイトをしていたので、

「あー、誰かがオレのこと廃棄してくれたら楽になれるのになー。」

と、賞味期限切れの商品をゴミ箱に流し込む度に、思ってました。

気持ちが一番落ち込んでる時なんて、

「あー、今この瞬間に大地震が来て死ねたら解放されるのに・・・」

なんてことを考えたこともあります。

死に対する願望を希死念慮(きしねんりょ)と言うそうですが、もしこういった自殺願望が大きいのであれば薬の力を借りるのは何も悪い事ではないと私は思います。

死んだら元も子もない。

という気持ちから、「薬に頼っても良いと思いますよ。」と言っているのではなくて、

うつ病を乗り越えることができたら、びっくりするぐらい幸せを感じれるようになる。

という実体験から、「薬の力を借りることは何も悪いことではないですよ。」とお伝えしています。

うつ病を克服した先には、とんでもなく素晴らしい世界が待ってます。

その世界を味わうために、もし薬が必要なのであれば積極的に頼るのはぜんぜん悪い事ではないと、私は思います。

これを踏まえた上で、一点だけ厳しい現実をお伝えさせて頂きます。

中身が飛び出たシュークリームを元の綺麗な状態に戻せる薬は存在しません。

薬を飲めば頭がぼーっとするので、中身が飛び出たシュークリームから一時的に目を逸らすことはできます。

希死念慮から一時的に解放されることは可能ですが、薬が切れるとまた潰れたシュークリームが視界に飛び込んでくる。

残念ながら、薬の力だけでは潰れちゃったシュークリームは元に戻らないんですよね。

じゃあ、どうすればいいのか?

食べちゃえばいい。

見た目が不細工でも良いじゃない。元のキレイなシュークリームに戻せなくても良いじゃない。

食べてみると、案外おいしいものです。

潰れてようが何しようが、シュークリームはシュークリームですから。

「いや、私の心の中にある潰れたシュークリームはもう腐ってるから・・・

「クリームみたいな白くて甘いものじゃなくて、ヘドロみたいな黒くて苦いものだから・・・

と、感じるかもしれません。

とてもじゃないけど、口に入れれるようなモノではないと私も思ってました。

「理不尽な理由でオカンに勝手に潰されてぐちゃぐちゃになったシュークリーム、なんでオレが食べなアカンねん!」って(笑)。

私のシュークリームが潰された事件の詳細は、こちらです(;・∀・)

こんなまずそうなもん食えるか!ってずっと抵抗してました。

でも、自分の心の中にあるものって、自分でしか処理できないんですよね。

夜中、おしっこが行きたくなって目が覚めたら、眠い体を起こしてトイレに行くのは自分です。

自分の代わりに、誰かがトイレに行ってくれるわけではありませんよね?

わたし:ちょっとおしっこ行きたいから、代わりに行ってきてー!

あなた:了解でーす!

こんな会話おかしいですよね?(笑)

自分の代わりに、誰かがトイレに行かれたら困ります(笑)。確実に、おしっこ漏れちゃいます(;・∀・)

これと同じで、自分の心の中にある潰れたシュークリームは自分で食べるしかないんですよね。

で、その潰れたシュークリームの存在に気づいて、美味しく食べるために役立つのが両親との楽しい思い出と悲しい思い出をノートに書き出すということです。

もし、素手で生クリームを掴むのがイヤならスプーンを探してみましょ。

周りにスプーンが見当たらないなら、

私ので良ければいくらでも使って下さい。

心の中で飛び散りまくってるシュークリームの美味しさに気づけると、心が軽くなりますから。

あなたの代わりに、トイレに行くことはできませんが、

トイレに行くまでの真っ暗な道を少しだけ照らすことはできます。

今まで押し殺してきた感情をノートに書いてる最中に、もし辛くなったら

daruma3856nda@gmail.com

件名:スプーンを貸してくれ!

件名:懐中電灯を貸してくれ!

いつでもメール下さい。